妻活プランナーの森洋子です。
なんとワタクシ、コロナにかかって9月の半分は寝たきりでした。
今回私は、娘からうつったんだけど、幸い私も彼女も軽症で、自宅療養ですみました。
そして療養中に『コロナにかかった人の体験談』をネットでかなり探したんだけど、欲しいものはあんまり出てこなかったの。
症状の重い人の話はニュースやネットでもよく目にしたり耳にするけど、『そこまでじゃない軽症の人』の詳しい話があんまりない。
だから私の体験が、少しでも役に立てばと、
- コロナにかかって感じたこと
- やっておいて良かったこと
- やっとけば良かったーと後悔したこと
- 夫の幹生とのこと
- お金のこと
などなどを、書いていきますね。
最初に書いたけど、私は娘のくるみから、うつりました。
彼女は今、女優の卵で、事務所に所属しながら、俳優の勉強やお仕事をしています。9月には初舞台の出演も決まっていて、8月中旬から毎日お稽古に行ってたの。
もちろん彼女も万全の態勢をとって、ものすごく気をつけてたんだよ。
でもね、かかる時は、かかるんだね。
最初は軽い風邪の症状だったんだけど、5日以上続いて良くならないので病院に行けと言いました。
でも我が家は、3人とも病院に行かないのよぉ〜、薬も飲まないし〜。
さらに、くるみとしては舞台が控えてるから、コロナだったら降板だから、病院に行きたくなかったんだろうね。
私に「風邪薬買ってきて」「頭痛薬買ってきて」って市販薬で乗り越えようとしてたのよ。
さすがの私も「そんなこと言っとる場合かぁ〜!!」と何十年かぶりに怒りました。
そしたら、しばらくして「パパ、PCR検査ができる所を一緒に探して」とフラフラしながら言ってきたの。
在宅ワークの夫の幹生は「よっしゃー!」と言って、ものすごい速さで検索しだして、2時間で判明するPCR検査をできる場所を探し出してくれました。
さっすが、問題解決脳!
何がスゴイって、日頃から私の妻活メソッドを目の当たりにしている娘は、どうすればパパが動くか?って事を無意識レベルで知ってるんだね。
だから「お願い、助けて」って言えば絶対に動いて、最高の結果を出してくれることを知ってるんだなぁ。
東京の新橋という、サラリーマンのおじさんが仕事帰りに、イッパイ飲みながら、くだを巻く場所でPCR検査を受けました。
なんと、本当に行って帰ってきたら、もうメールで回答があったの。
『陽性です』
ガーーーーン
代金3万円
ガガガーーーーン
早い!高いっ(笑)
速攻で事情を聞いて、熱を測って、彼女専用のタオルと体温計を渡して、寝かせました。
この時点で
「陽性者には保健所から連絡が来るけど、東京都は人数が多いので今日中には来ません」
って言われたらしい。
そして私と幹生は、濃厚接触者になったので、すぐに近所の病院に予約してPCR検査を受けて、結果が分かるのは2日後。
これは普通のPCR検査ね。娘が受けたのは超・スーパー早い検査。
あ、私はお金の講座で教えているので、ついでに言っとくけど
PCR検査は検査費用(18,000円又は13,500円)と判断料(1,500円)で総額19,500円、その3割負担は5,850円になります。
ただ、保険適用のPCR検査に限り、感染症のまん延防止の目的も含むことから、
その5,850円は国が負担します。そのことを公費負担といいます。
つまり自己負担相当額を、医療機関の窓口で免除(補助)されるってことね。
でもこれまでと同じように、初・再診料などの費用の支払いは生じますよ。
だから私と幹生が受けた時は、初診料だけを支払いました。
私はこの時点で、陽性の自信が満々だったの。
なぜなら、うちの娘はもう社会人なので、小さい子どもと違って、普段からくっついてきたり、お世話することはもうないんだけど。
彼女は心や体が疲れたり弱ってる時は、今でもくっついてくるんだよねぇ。まぁ、それが可愛いところでもあるんだけどさ。
私なんか自分のお母さんに、くっついて甘えた思い出は、ほぼないので、うらやましいよねぇ。
と言うわけで、彼女が調子の悪い何日かは、目の周りや頭、足のマッサージをしてあげたり、1メートル以内の接触が多かったのよ。
だから、子どもが小さいとか大きいとかは関係なく、近づいてればかかるんだなぁと、思いました。
「買い物したり、何かの準備をするのは今日しかないね」と幹生と相談して、病院に行く前に足りないもの、必要なものを洗い出して、彼が買い出ししてくれました。
食材は普段から宅配で買っているので、その日に買ったのは、予備の体温計、アルコール除菌スプレー、娘が欲しがった食べ物など。
娘の熱は37度台をウロウロしてたんだけど、その日の夜に一挙に38.1度に跳ね上がったときには、さすがにビックリしたよー。
我が家では、4、5年に一度かかる大熱病(おおねつびょう)の対処法は分かってるのよ。
勝手に大熱病と呼んでるけど、多分インフルエンザね(笑)
で、大熱病は38.5度から39度近くが3日位続いて、ひたすら寝てると翌日からはカラッと良くなる、というもの。
だけどコロナ対策はどうしたらいいか分からないから、急に発熱して、そこからどうなるのか検討つかなくて不安だったよ。
救急車は呼びたくないって言うし、保健所からは連絡が来ないので、この時が私たちも一番怖かったです。
そして幹生が東京都新型コロナコールセンターに電話をしたら、「発熱センターに問い合わせてみたら」という事だったのでそっちに電話。
コレがね、もうビックリするくらい、対応が悪かったのよ。
分かるよ。
毎日、毎時間、毎分、同じような内容で、ものすごい数の電話がかかってきたら、ウンザリするのは本当によく分かります。
でもさー、不安になってる人に
熱「病院に行ってください」
M「もう夜だから、病院には行けないですよね」
熱「だったら市販の解熱剤を飲んでください」
M「うちは市販の解熱剤がないんです」
熱「は?市販のお薬を持ってないんですか?」
M「じゃあ、買うとしたら、どんな解熱剤がいいんですか?」
熱「なんでもいいんですよ」
M「なんでもいいって言っても、色々ありますよね」
熱「普通の解熱剤でいいんです」
・・・幹生は実は、短気くんなんで、横で聞いててハラハラしたよぉ。でも怒らないで「わかりました」って切ってて、ホッとしたぁ。
でもさー、もうバカにしたような、いい加減にしなさいよ!みたいな口調で「なんでもいい」って言われても本当か?
解熱剤にもアセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンって3種類あるよー。
後で私が陽性反応が出た時に、病院で処方されたのはアセトアミノフェンでした。
その日の晩は、私は何回も彼女の部屋に入って「生きてるかな?」「息してるかな?」って確認して、久々に新生児の頃を思い出しました。
でもその時の38.1度が最高体温で、そこからは37度台に落ち着いて一安心。
彼女の症状は微熱、頭痛、喉の違和感、少しの息苦しさ、味覚嗅覚がないだけど、食欲は普通にあり。
あ、食欲で思い出したけど、私たちがPCR検査を受けた日に「私はうつってるな」って自信があったので、その後のことを考えて、1週間分の料理の作り置きを、幹生と2人で作ったのよ。
これが実は、ものすごい役立って、私たちは“奇跡の一日”と呼んでます。
さて、娘が陽性と分かってから、保健所から電話がかかってきたのは2日後。
そして私たちは、PCR検査の2日後に、私は陽性、幹生は陰性と判明したのでした。
そして同じく保健所からの電話は2日後の土曜日の朝でした。
私はPCR検査を夕方に受けた時点で37.6度、翌日の夕方は38.1度に熱が上がったので、もう覚悟して寝てました。
ここからは、幹生だけが我が家の頼り、唯一の陰性マン、本物の大黒柱!ってなわけで
彼は私と娘の2人の面倒を見ながら、家事も一人で全部こなしていくのでした。この詳しい話はまた別のところでしますね。
さぁ、検査受けた翌日に、私は朝からものすごい寒気を感じてました。
私の今までの風邪や大熱病の体験だと、こういう時はお風呂に入るといいのよね。だから今回も朝風呂に入って、じっくり温まったら、これがやってはいけないことでした!
もう、風呂から出たらグデングデンで、体を拭くのも精一杯で、脳みそも全く働かない。そのままベッドに倒れ込んで、結局一日中、使い物にならず、回復もしなかったの。
あのなんとも言えない疲労感、倦怠感は経験したことがないよ。
後で知ったけど、娘も同じことやっちゃってたらしい(笑)
あまりに怖すぎて治ってからもしばらく、半身浴とか長風呂ができなかったもん。
コロナにかかったら、長風呂はダメです。シャワーでサッと済ませましょう。
濃厚接触者とわかってから、仕事や打ち合わせのキャンセル、セミナーの延期や、仕事関係者への連絡などの他に、
いつもは家事代行で料理をお願いしているので、そのスケジュールのキャンセルや、両親や妹、友だちへの連絡など。
話す気力がなかったので、メールやLINEなどを使ったんだけど、実はコレも本当に全然できないのよ。
だからちょっとLINEで連絡をしても、ふぅ~って疲れちゃって、一回スマホを置いて目をつぶって・・・って、いちいち時間がかかってたよ。
あと、図書館で借りてた本を返せなかったり、予約してた本を受け取りに行けないよって電話をするのもシンドかったなぁ。
パソコンもスマホも全然使えなかったので、仕事は強制的にできなくなりました。
これも本当に偶然なんだけど、9月1日に妻活The MONEYというお金の講座の動画販売スタートだったんだけど、コロナに感染する前に、全ての仕事が終わっていたので、本当にセーフ。
私の場合は症状が軽かった(微熱、疲労感、倦怠感)けど、本が読めない、テレビが見れない、動画が見れないの3ない運動には困った。
これはさ、インフルエンザとは違う特徴だよね。脳みそがシャットダウンして、体の緊急事態に全精力を注ぎ込んでたんだろうね。
実はこの思考力なしの状態は、完治した後も4日間続いて、仕事ができませんでした。
当時私はセミナーを7つ抱えていて、それを作れないことが本当に辛かった。結局すべての仕事が後ろ倒しになって、死にものぐるいでやった感じです。
あと、私はコロナの最終版になって、臭いがわからなくなってきたの。娘は最初からなかったらしいけど。
2人とも治った1ヶ月後の今でも、まだ臭いがあんまりわかりませんなぁ。味覚はあるんだけどね。
猫を3匹飼ってるので、そのお尻の穴でニオイチェックをしてるんだけど、飼ってる人は知ってると思うけど、彼らのお尻の穴は『かいだら危険』ってくらいの激臭・・・なのに「臭うかな?」ってレベル。
私はアロマとか香水が好きなので、早く元通りになってほしいなぁ。
結局私は、37度台の熱が続いたのは6日間で、7日目からは36度台で通常体温に戻りました。
この熱に関しては、最初に病院でPCR検査をしてもらった時点で、私は37.6度だったので解熱剤を処方してくれました。
それがアセトアミノフェンで、先生も薬剤師も「38.5度以上になったら飲んで」って言ってました。
薬剤師に詳しく聞いたら「先生は熱を途中で下げるんじゃなく、ある程度まで上げたいんですよ。
でも38.5度にならなくても、頭痛とか息苦しいとか他の症状で辛かったら飲んでくださいね」って教えてくれました。
私はかかりつけの病院はないけど、薬局はいつも同じところに行っているので、信頼できる薬剤師に相談できたのも心強かったです。
そして今回の自宅療養中で、なんと言っても大きな存在は保健所からの電話でした。
全部で3回かかってきて、彼らの電話のおかげで本当に安心できたし、何も心配することはなかったです。
優しく丁寧で分かりやすい説明、常に共感して話を聞いてくれる姿勢、表情豊かな声の調子、質問や疑問にも丁寧に答えてくれ、わからないことは専門家に調べて、折り返し電話をして教えてくれました。
ものすごい数の患者に昼夜、平日土日を問わずに対応しているのに、本当に頭が下がります。
マニュアル的じゃなく、心のこもった、それでいて間違いのない心強さがあって、娘の急な発熱の一夜とは比べ物にならない、大きな安心感を持って療養できたこと、本当に感謝感謝です。
そしてコロナ患者専用の平日、土日用の電話番号(非公開)も教えてくれたのも、不安感を払拭できる大きな要因だね。
そしてもう一つ助かったのが、東京都からの食料、飲料の配達便。
保健所からの最初の電話でその説明があり、送ってもらったんだけど、到着したのはそこから2,3日後かなぁ。
ダンボールにものすごい量の、
カップ麺、パスタ、マカロニ、そうめん、うどん、ゼリー、くだもの缶詰、ツナ缶詰、コーン缶詰、
ご飯、中華丼のもと、おかゆ、お菓子、海藻サラダ、ドレッシング、カレー、ごま塩、めんつゆ、マヨネーズ、コンソメ、
ミックスビーンズ、ナポリタンソース、ミートソース、たらこソース、ポカリスエット、アイスコーヒー、トマトジュース、ミネラルウォーター
が入っていて、置き配で届けてくれました。
私は大学生の頃、一人暮らししていたので、実家のお母さんからの荷物を思い出したよ〜。隙間に何でもかんでも詰め込んであるやつ(笑)
でも、この自治体からの食料品の宅配は本当に助かると思うよ。
だって一人暮らしだったらマジメに困るし、家族で住んでても一人患者が出たら、他の人は濃厚接触者になるから買物にもどこにも、出かけられないわけだからね。
もしもあなたや家族の方が、医療従事者、介護、行政関係者なら、心からの感謝を言わせてください。
ありがとう
私は9月1日にPCR検査を受けて、3日に陽性判明、発症日から10日後の11日に完治。
最後の4日間に解熱剤を飲まずに、平熱になっていることが完治の条件でした。
治ってからは、恐る恐る近所を先に治っていた娘に、付き添ってもらって散歩。
出産後の産褥期を経た後の散歩を思い出したよ〜(笑)
翌日からは図書館とか駅までとか、少しずつ距離を伸ばしたけど、日によっては疲れちゃって、歩いて10分の所をタクシーで帰ったことも。
この頃はお風呂に入るのはまだ怖くて毎日シャワーだったなぁ。
そして面白かったのが、ヨガ。
私は普段は毎日15分ヨガをして、その後呼吸法と瞑想を15分やってるんだけど、治ってからこれをやろうって気持ちに、全然なれなかったこと。
完治して5日後にヨガは復活したけど、瞑想ができたのは9日後。
やっぱり脳みそを使うことが、コロナの後遺症的に難しくなる、っていうのが私のケースでした。
今はもう、倦怠感や疲労感はないし、ヨガも瞑想も今まで通りできているのでご安心を!
次は自宅療養中に私と娘の2人を完全介護してくれた、優しい夫・幹生のエピソードをお届けします。