男性のホンネから見た、セックスを拒否する理由
愛情表現のタイプが違うから
さて、前の章で人によって愛情表現の違いがあること、その人に合わせた方法を取らないといけないことが分かったよね。
キスしたり、抱きしめたり、触ったり、セックスをすることで、愛されてると感じるタイプの人にとって、セックスはとても重要な愛情表現なのは分かるよね。私にとっては、これが一番の愛情表現です。でもね、そうじゃない人にとって、セックスってちょっと重荷。
妻「私のこと愛してないの?」
夫「何言ってんだよ、そんなこと言わなくてもわかるだろ」
妻「じゃあ、なんで抱いてくれないの?」
夫「だから、今日は疲れてるんだよ」
妻「いっつもいっつも疲れてるじゃん。昨夜だって寝かせてあげたでしょ?」
ってもう、ここからは感情も高ぶっちゃって、大泣き&大騒ぎで、せっかくの週末の夜が台無しという事は、世界中の寝室で繰り広げられてます。
あ、私も色々やったよ、エッチな下着を着たり、雰囲気作りをしたり。でもね、研究の末、そういう枝葉的なことじゃないって分かりました。それで解決するのは、相手も同じイチャイチャすることで愛されてるって感じる人だけ。愛情表現のタイプがセックスじゃないから断られちゃうだけなの。あなたのことを嫌いになったわけでも、愛してないわけでもありません。
自尊心が下がっているから
さらにもう一つ重要なのは、男性の自尊心にとってセックスのことって、実は私たち女性が思ってる以上に、ものすごーく繊細なの。ちょっとでも傷つくと、かなりダメージが・・・
つまり得意じゃないのに(テクニック的なことじゃなくね)ゴチャゴチャ言われると、どんどん自尊心が傷つけられて、ますますイヤになるという悪循環のスパイラル。
ある生徒さんは「お前はアメリカ人と結婚しろ」って言われちゃったらしい。「俺は淡白なんだ」って、告白されちゃった生徒さんも(T_T)
普段の結婚生活で、妻は、気づかずにガンガンに旦那さんの自尊心を傷つけています。毎日傷つけてるのに、さらにHで傷つけるからダブルパーンチ。
言われることがストレスになってるから
彼らも私たちが「したい」って思ってることは分かってます。気がついてます。でも、その期待を知れば知るほど、そう思えば思うほど、やる気はドンドンかなたへ消えていく。
彼らの愛情表現のトップ3は
・結婚していること
・働いていること
・働いたお金を妻に渡すこと
信じられないけど、この3つです。
だから、夫の本音は「俺はこれだけやってるのにあと、何をしろっていうんだよ」です。でも言うと喧嘩になるのは、わかってるので言わない。言わない代わりに「疲れてる」「腰が痛い」「お腹が痛い」「眠い」などなど各種症状を持ち出します。
それは彼らの優しさかも知れないねぇ。言うと傷つけちゃうから言わない。それなのに私たちが「なんで」「どうして」って追っかけ回すもんだから「もうお前のことは女として見れない」とか余計なことを言っちゃってドツボにはまります。
闘争本能を仕事で使い果たしてるから
これは仕事ができる人や、仕事大好きな男性に多いタイプ。狩猟時代から男性のお仕事は狩りだけど、あなたとつき合ってた頃は立派なハンターでした。他の男に取られたくないし、何としてでもあなたをゲットしたかったから、夢中で追っかけてくれました。
どんなに疲れてても車で迎えに来てくれたり、なかなか取れないレストランを予約してくれたり、高いアクセサリーを買ってくれたり、荷物だって持ってくれてたよねぇ。
男性は目標を達成するまでが全て。高い目標であればあるほど燃えます。そしてゲットできれば、もうそれでオシマイ!
女性は違うよねぇ。そこからがスタートよねぇ。「さぁ、この人との愛の生活がこれから始まるんだわ。」「あんなに私に良くしてくれたんだから、結婚したら毎日お姫様抱っこだわ〜」と思ってたのに、全然違うジャン!!
そうです、彼らの闘争本能は別のものに向かいました。それが『仕事』の人が多い。とにかくガンガンに残業して、休日も出勤。仕事は成果も数値で出て分かりやすいし、おもしろい〜。
その結果・・・毎日お疲れです。あなたとHする闘争本能は残ってません。カスカスです。
めんどうくさいから
「疲れてる」「何となくその気になれない」「若くないから」「眠い」っていう理由は、まぁ確かに本当にそうなんだよね。そういうのがたまたま続いたり、妻の機嫌が悪かったりすると、段々『面倒くさくなる』っていうのは正直あるみたい。
でもさー、具合が悪いって言ってたから、「疲れてる」って言ったから寝かせてあげたのに。私とはしないくせに、何で風俗行くのよ?なんでエロサイト見てんのよ!って事ない?
妻活の生徒さんで、妊活をしてる人が怒るのはココが一番多いよね。実際問題、妊活中だとセックス=子づくりだから「ムダなことしてんじゃないわよ!」ってことだよねぇ。
しかし、皆さん、旦那さんが妻を喜ばせたり満足させるのは、体力以外にもエネルギーがいるというのをご存知でしょうか?ここで感じてほしいのは、彼はあなたを愛してないわけじゃないという点。むしろ、喜ばせたい、って思ってることです。
喜ばせるためにはコミュニケーション取らなきゃいけないから、言い方悪いんだけど、ちょっと面倒くさいの。自分でやっちゃった方が楽チン。その場合は、単純に性欲を満たしたいだけだから、排泄行為と同じなんだよね。だから一人エッチとか風俗とかは、ハッキリ言って愛は全く関係なくて、排泄行為なの。そこを私たち女性は理解できない。わからないから「私のこと愛してないの?」とか「私という存在がありながら何で風俗行くの?」とか頭にくるのよねぇ。
妻が劣化しているから
新鮮味を感じないということはあります。まぁ、長く一緒にいると誰だって新鮮じゃなくなるよね。それはお互い様。しかし特にオスの場合は、相手を変えると延々にセックスができる、という実験があります。ネズミだけどね。これをクーリッジ効果と言います。
「魅力を感じない」「女として見れない」「子どもが生まれたら家族になったから」って言われちゃった人はいるかな?
これは(お互い様なのに)言っちゃう旦那さんもヒドイなぁと、個人的には思うけど、私たち女性側にも問題があります。スタイルやファッションなどの見た目、話し方や聞き方など、ノンバーバルコミュニケーションも含めたコミュニケーション方法、劣化してませんか?
旦那さんの前でスカートやワンピースになったのはいつが最後ですか?
お化粧や髪型に気を使ってますか?
ひっくり返ってポテチ食べてませんか?
妻が『お母さん』になってるから
そして劣化よりも1番危険なのは実はココ!あなたは、旦那さんのお母さんになってない?
心配したり、口を出したり、手を出したり。先回りしたり、良かれと思ってやっちゃってることない?洗濯物の出し方や食器の後片付け、電気を消せとか飲みすぎるなとか、あれこれ注意してない?さぁ、この行為は誰かに似てないかな?
そうです。お母さんです。あなたは、旦那さんのお母さんになってませんか?旦那さんはもう立派なオトナなのに、子どもの頃のように、あれこれ注意されたらどうよ。
あなただって勉強しようと思ったのに「宿題終ったの?」って、お母さんに言われた瞬間に「今言われたから、やる気が無くなった」って言わなかった?旦那さんも同じです。毎日あれこれ言われていたら、あなたのことを『お母さん』って認識しちゃうよ。お母さんとエッチするかな?
では、具体的にどうすればよいか?
次の章で、セックスレスを解決する方法を見ていきましょう。